愛 ~③巻~

小さな幸せ

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『…ケホッ』

私はリビングに向かう。

ガチャッ

『宮先…?おばあさん?』

いない…?

召使もいない…?

昨日はいっぱい、いたのに…。

「買い物に行ってるぞ」

キッチンからジャアァと良い音と、

良い香りがする。

召使さんが料理でも作ってるのかな?

「ケホッ…あの…何、作ってるのっ?…ゴホッ…」

ペチッ

急に額を叩かれる。
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