愛 ~③巻~
「病人らしく大人しくしてろ」

え…?

この声は…?

『龍…?』

私は顔を上げる。

「ん?何だ?」

龍は優しく微笑む。

『龍っ…ふぇっ…龍ぅ…会いたかったよっ…』

私は龍に抱き付く。

「未來…」

龍が少しだけ屈む。

『んっ…』

龍の優しいキスが降り注ぐ。

甘い…キス…。

『龍っ…好きなのっ…龍が好きなの…』

何回、好きって言っただろうか?
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