愛 ~③巻~
私は視線を陸に向ける。

陸は分かった様で私と龍に近付く。

「はい。終わり」

陸は龍を私から引き剥がす。

『ふぅ…助かったぁ…』

私は深呼吸する。

「え~もっとしたいぃ!」

龍がバタバタと暴れる。

『我慢して!教育なの!』

「うぅ…」

泣いてもしないんだからね!

「オーイ…お前ら…授業始まるぞ?」

先生が黒板に字を書き始める。

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