愛 ~③巻~
お互い、求める様に、唇を重ねた。

愛しい龍の唇が私に触れる。

私の唇が龍に触れる。

私と龍…

今、同じ気持ちかな?

『んっ…』

龍の唇が私の首筋に触れる。

『ちょっ…龍っ…キスだけっ…』

「無理…今まで出来なかったんだもん」

うむむ…。

『んっ…龍…』

私は龍の腕を掴む。

私が受け入れたのだ。

まあ、龍の唇が私に触れるだけ…。

あの体験まではしない。
< 26 / 142 >

この作品をシェア

pagetop