愛 ~③巻~
龍は私の頬を優しく撫でる。

『龍っ…』

そんな優しい瞳で私を見ないで…。

ねぇ?

気付いて無いとでも思ってた?

見えてるんだよ?

何で…。

龍は荷物をまとめているの?

何でそんなに大きなバッグを、

今、持ってるの?

ねぇ…?

龍は…私の側にいてくれるんでしょう?

龍だけは…私の側に…。

いてくれるんじゃなかったの?

龍は私に優しいキスをした。
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