君が好きですから
小学校6年生の秋
ーーーーーーーーーーーーーーーー
もえ へ
いい加減自分がウザいこと分かったら?
自意識過剰で、自分が可愛いとでも?
んなの見てれば分かるって!
あ、あんたが可愛いんじゃないよ?
そう勘違いしてるってこと!
早くその性格治せよ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うっ、、、うっ、、、うぅ、、、」
「ちょっと未来茄ぁ!また泣かしたのーーー?アハハ!」
「泣かしてないよーーー?ゴミが入ったんじゃない?」
私は未 未来茄。このクラスのボス。
私は今、いじめを行っている。
宇佐美 もえ(うさみ もえ)、こいつのブリッ子度には呆れるわ。
もえ はいじめを知らない私に人をいじめると言うことを教えてくれた子。
私達は親友だったの。でもさ、初めて私の中でケンカからいじめに変わった子なんだよね。
ほんと、授業中は手紙で攻撃、なんでか分かんないけどたまに仲直りするんだけど、また手紙で攻撃の繰り返し。
私が悪いわけじゃないんだよ?
だってね、こいつの行動には皆がイライラしてたの。
学年の嫌われものってやつ。
ブリッコで、見ててイライラするの。
自分が悪いことしてないのにいじめ受けたらそれは可哀想。
でも自分で原因作ったんだからしょうがないよね。
なのに、いっつもうちが悪いんだよねーーー。
それがエスカレートしてく原因なの、分かる?先生?
いじめの話しをよくするのはうちに向けてでしょ?
悪いって分かってるけど、第3者もそうだね。
でも、それが壊れたのは冬の終わり頃だった。
ある日、一緒に手紙を見て笑っていた仲間の言葉。
「うちさ、もえいじめてんのバレそうだから、なにもしてないってことで。」
この時知った。
こいつらが自らなにもしないのは分かってたけど、結局私1人のせいなのか、、、
自分が危険に晒されそうならしっぽを切って逃げるトカゲのような友情になにを求めるのか、
私は卒業と同時に自分を変えることにした。