君が好きですから
立ちはばかる壁


摩美ちゃんの件が収まり始めた頃、みんなはキリキリしていた。

なんてったって来週はクリスマス。

恋人を作りたいが為にみんな媚びを売りまくり。


私と宗太は進展なし。

バレてしまってからは学校で喋ることはほとんど無い。

そして相変わらず私が毎日メールしている。


「でねでね、いっつも返信適当なの!やっぱメール面倒なのかな?」

私と宗太のメールの内容は、私が話しを作り、宗太が一言返信くれるだけ。


私が考えるカップルとかけ離れている為、美嶺に相談中。

「押してダメなら引いてみろは?」

おぉ、美嶺にしてはまともな反応です!


そして私はメールするのをやめ、



「もう4日目だよ?限界、、、」

美嶺にまたまた相談した結果、素直に聞いてみることにした。




最近メールしてないけど、どう思った?




送信!


それから40分後、




白椅子公園に来て。





なんか悪いことしたのかと、怯えて行った。



「お待たせしました。」


「ん、別にいいよ。」


別れ話かな?重いよ、空気が、、、


「メールの話しだけど、未来茄はどう思ったの?」


「うちは、、、気になってた。」


心臓が破けそうなくらい、頑張って本音を言った。


けど、宗太は、、、

「俺はなんとも思わなかった。まぉ、こうやって会えるってのもあるけど。」


この時分かったのかも、みんなが疑問に思ってたこと、彼は無関心なんだって。


「明日、クリスマスだしどっか行こうか?」


沈んでた私にはとても嬉しい言葉だった。


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