幼馴染み
『カオちゃん。今、真にバレないでそのおはぎ持ってこられるかな?』と言うと、カオちゃんは明るくなった。

『はい!頑張ってみます。』といって裏庭へ走って行った。

数分後黒い固まりを両手に持ったカオちゃんが走って来た。

『あれ?素手でおはぎ持ってる。』と思いつつ、カオちゃんが真の目を盗んでまで持って来たおはぎを食べないわけにも行かないので、食べることにした。

味は少し甘くなかったがきちんと形は出来ていると思った。

『ありがとう。真には内緒な。』と言ってカオちゃんと別れ、私は家路に着いた。
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