幼馴染み
真と山を降りていくと神社の前でカオちゃんが立っていた。

カオちゃんに近づいていくと横には仏像があった。

私は一瞬で散歩じゃないなと感じた。

『なんだそれは?』

『ん?白百合村の白華寺まで届けるんだ。』

『誰が?』と言ったが結果は分かっていた。

『真しかいないだろ。男だし。』

『異議あり!!』

『却下。』

というわけで私は50センチ、重さ30キロの仏像を運ぶはめになった。

せめてもの救いはカオちゃんがついてきてくれたことである。

『いやぁピクニックはいいなぁ。』と真はずんずん進んでいく。

私はうなだれて歩いている。

カオちゃんはゆっくり私に気遣いながら歩いているが、むしろ私が気をつかっている。

白百合村に着いたのが、午前10時だった。

こんなにかかるとは思わなかったが、以外と早く着いた気がした。

白華寺について和尚に仏像を渡し、三人で白百合村を散策する事にした。
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