you.van.ish
10章 再び
家に着くと晴弥は何も言わずあたしを抱きしめてくれた。



「ごめんな。柚曖だけに辛い思いさせてごめんな。」

「柚曖の方がごめんねだよ。」

「ごめんな。」

「でもね、あたしここを出て行こうと思って怜樺の家に行ったの。ちゃんと、お手紙も書いて行ったんだ。」

「怜樺ちゃんから電話きた時はびっくりした。」

「ごめんね。あたしだって、晴弥と離れたくなかったよ。」

「俺、絶対、柚曖と居るから。安心して。」

「本当に?嫌いになってない?」

「当たり前出し。」

「晴弥?大好きだよ。心配かけてごめんなさい。」

「俺も大好きだよ。」
< 69 / 83 >

この作品をシェア

pagetop