落ちこぼれが世界を救う話
落ちこぼれ君



「オイ…。またユートのヤツ最下位だぜ。」



「当たり前だろ?むしろ抜かされてたまるかっての。あの落ちこぼれ君に!」



たくさんの人混みの中
…誰かがそう呟く。



そして、彼は目の前に
張り出された紙を見上げる。



「ユート・クレイド…最下位。」



少し伸びすぎな髪に、やる気のない瞳。


ユート・クレイドは呟く。



「…いつも通りだな、うん。」



軽く頷くと、まるで気にしてないようにその場から立ち去る。
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