落ちこぼれが世界を救う話



「でも、王は……“私が見える人”が世界を救うって……。」



妖精の言葉を聞き返す。




「キミが見える?」



「ええ。アナタは普通に見たでしょ?
普通の人は……私たち妖精は

見えない、のよ。」



「……はぁ?……本当に?」



「……えぇ。何度もこっちに来てるけど……
私が見えた人はいないわ」



妖精が強く頷く。
< 49 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop