落ちこぼれが世界を救う話
―――…軽く頷くと、まるで気にしてないようにその場から立ち去る。
「わっ。最初からやり直しやがったな、ナレーション。」
――…落ちこぼれ中の落ちこぼれ。
落ちこぼれの彼、ユートになんか言われたが気にしない。
私ナレーションは物語を進めないといけないので。
膨大で設備のいい学校。
広い廊下を1人歩く。
…誰もいない。
成績発表の時はみんな掲示板を見に行くから
今、廊下を歩いてる人なんて彼ぐらいだろう。