罪桜
第2章:違う世界
キーンコーンカーンコーン
学校の近くまで来てたのに、
一時間目のチャイムが聞こえてきた。
ぐだぐだしていたら、一時間目を
遅刻してしまった。
ま、いいや。一時間目はサボろうっと。
近くの川原に座り込んだ。
また、いつも通りの生活が始まったな…
決まった時間に起きて
決まった時間にあの門をくぐって
毎日毎日同じように授業を受ける
毎日毎日同じことの繰り返し
なにが嫌というわけではなかった。
私の生活はありふれたことばかりだったけど、
不自由なんてなに一つなかった。
だけど、何かが足りなかったんだ。
何かが……
窮屈だったんだ。この世界が。
なんの為に私は勉強をしていて
なんの為に生きているのか
分からなかったんだ
………この世界は
退屈だ………
そう、思ってた