罪桜
なおくんが、ちゃんとストラップを
持っていてくれて、嬉しかった。
なおくん「曲、聴いていい?」
私「いいよ」
なおくんは、ヒップホップの曲を
爆音で流した
自分がまた、なおくんの色に染められて
いくのが分かった……
床に、小さな箱が落ちていた。
タバコの箱のようなものにも見えた。
でも、私には分かった。
その箱が、コンドームの箱だって……
それが、どういうことを意味している
のかも、私は気づいていた
私はなおくんの彼女じゃない
この部屋に来るのは
私だけじゃない……