罪桜
私の頭に浮かぶ光景
私が見たこともない女の人を
なおくんが、抱いている……
この部屋で
頭が痛くなった
吐き気がした
大音量のヒップホップ
タバコのにおい
頭がくらくらした
なのに、私はなおくん一色に
染まっていく感覚は増すばかり……
「どうかした?」
「あ、いや…なんでもないよ」
「そっか。こっちおいで」
私はなおくんに抱きついた
少しでも、この寂しさを紛らわしたくて
そのままなおくんは、私をベッドに
押し倒した