おかしな二人
汚れ仕事?
*
翌朝。
疲れた体は、薄っぺらな布団の中で猫のように丸くなり、外界の音をシャットアウトしようとしている。
けれど、いつまでも気付かぬフリはできない。
そう、携帯が鳴っているのだ。
いくら貧乏といえども、今のご時世携帯なしではお仕事にもありつけない。
そんなわけで、貧乏なりにも携帯を一台所持していた。
便利屋の仕事は、この携帯に依頼がかかってくる。
といっても、依頼主から直接かかってくるわけじゃなく、便利屋の社長からかかって来るんだけどね。