おかしな二人
汚れ仕事?


                *


翌朝。

疲れた体は、薄っぺらな布団の中で猫のように丸くなり、外界の音をシャットアウトしようとしている。

けれど、いつまでも気付かぬフリはできない。
そう、携帯が鳴っているのだ。

いくら貧乏といえども、今のご時世携帯なしではお仕事にもありつけない。

そんなわけで、貧乏なりにも携帯を一台所持していた。

便利屋の仕事は、この携帯に依頼がかかってくる。
といっても、依頼主から直接かかってくるわけじゃなく、便利屋の社長からかかって来るんだけどね。


< 10 / 546 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop