おかしな二人
寒さに対抗するように、熱いシャワーを浴びることにした。
体中の毛穴からアルコール臭が漂っている気もしていたから丁度いい。
本当は、ジャグジーにのんびり浸かりたいところだけれど、雇われの身。
そこまで贅沢は出来ません。
シャワーを浴びて体が温まったところで、のんびりと朝食の準備を始めた。
東京駅には、十時までに着けばいい。
水上さんを起こして、ゆっくり朝食を食べても、余裕だろう。
総て準備を終え、あとは水上さんを起こすだけとなった。
それでも、まだ少し余裕があったので、なんとなく、朝の光差し込む窓辺に立ち外を見渡す。
見下ろしたすぐの道路には、まだ人影もまばらで、時折犬を連れ早朝の散歩をしている人が通るくらい。
空は、薄い青が雲を従え広がっている。