おかしな二人
「おはよう」
あたしは、です。ます。抜きの挨拶をした。
「おう。はよ……」
ふわぁああ、と大きな欠伸の後、ふぅっ、と息をつく。
まだ、少しだけ脳みそは、寝ているみたいだ。
水上さんは、ホットサンドをチラリとだけ見て、コーヒーカップへと手を伸ばす。
いつもなら、すぐにがっつくはずなのに、と見ていると。
ずずずっ、とコーヒーをすすったあと。
「すまん。二日酔いかもしれん……」
項垂れるように俯き、ふぅっ、とまた息をついた。
要するに、胃が食べ物を受け付けないということだ。