おかしな二人
場所は、都内某所。
見上げるほどに高いマンションの十五階。
あてがわれたキーを使って、ほんの少ししかない自分の荷物を運び入れる。
「うっわぁー」
眩しすぎるっ。
なんじゃ、このモデルルームみたいなドラマにでも出てくるような室内はっ。
目をパチクリさせながら、しばし呆然。
以前、エントランスに入った時でさえ、あの明るくて広い場所に心臓がどきどきしちゃったのに。
こんなところに、自分が住むってことが本当に夢のようだった。