おかしな二人
こんな奴とこんな話をしていても、頭が沸騰し続けるだけで埒があかない。
「今日、仕事がないんだったら、あたし帰る。その別れたい彼女と会わなきゃいけなくなったら、会社に連絡入れてよ。じゃっ」
あたしは、まだコーヒーのたっぷり残っているカップを手に持ち、席を立つ。
一刻も早く、ここから出たい。
いや、こいつの傍から離れたい。
半径百メートル以内には、近づきたくない。
もしも、百メートル以内に進入してきたら、自動的に爆破、なんて機械どっかに売ってないかしら。
秋葉辺りの裏商売屋を探したら、造ってくれるかも知れない。
あたしは、本気で秋葉まで行って、そんな機械を作ってくれる裏家業の店を探そうかと考える。