おかしな二人
レジで支払を済ませ、益々わびしくなった財布の中身に苦笑いする。
その後も色々と街を歩き回ったあと、一人じゃつまらないと言う事に気づき駅へと足を向けた。
こういう時に友達や恋人がいると、楽しいんだろうなぁ。
その二つに全く縁のない生活をしてきたあたしには、もちろんどちらも存在しない。
せいぜい居て、凌ぐらいだ。
かと言って、あのいじめっ子兄貴と、仲良くウインドウショッピングなんてする気もないけれど。
あ、でも、食事のリベンジがあるのか。
次は、大量に頼まないようにしなくちゃ。
ていうか、折り返しの電話がかかってこないんだけど、そんなにモデルって忙しいのか?
さっさと、依頼された仕事を済ませてしまいたいのに。