おかしな二人
「どないしたんや? 顔が赤いで。熱でもあるんか?」
急に優しい口調になったことに、余計に心臓がバクバク言い出した。
なになに、これ。
ちょっと、あたしの心臓、黙れ!
「具合、悪いんか? 外、寒かったしな。風邪引いたんとちゃうか?」
いつもにない優しい言葉の数々に、どうしたらいいものやら、頭ん中が真っ白け。
ソファから立ち上がった水上さんは、あたしの方へ回りこみおでこに手を置いた。
瞬間、ボンッ! と音が鳴った……気がした。
映像的には、脳みそが弾けとんだ感じ。
想像したら、結構気持ち悪いな……。