おかしな二人


あたしは、命を差し出すくらいの勢いで開き直る。

「わかった。じゃあ……英嗣」

あたしがそう呼ぶと、満足そうな笑顔を見せビールを美味しそうに飲み干す。

ほっ、どうやら見えないロープが繋がっていたらしい。

清水状態で飛び込んだ先の地面に激突することなく、私はびょんよよよぉ~ん、と空に向かって跳ね返り大切な命を失わずにすんだ。

その後、機嫌を良くした水上さんが空けた缶は、テーブルの上に十缶ほど。
いいように酔った水上さんは、歯だけ磨くとご機嫌なままあのキングサイズのベッドでご就寝。

残されたあたしは、後片付けをしてからふと思う。

あたし、今日はどこで寝たらいいんだろう?


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