おかしな二人
居なくなると困る?
それって……。
「まだ、ここで働いてもいいっていう事ですか……?」
恐る恐る訊ねると、何度も言わすなやっ、と水上さんは何故だか頬を染めている。
あたしは、ありえない現実に嬉々とした声を上げた。
ひゃっほぉーっ!
「ありがとうございますっ!!」
同じように立ち上がり、まだ頬を染めている水上さんへ深々と頭を下げた。
水上さんは、ぉ、おう。と、つっかえながら返事をしたあと、メシ! と大きな声で指示を出す。
あたしは元気に返事をし、すぐに晩御飯の準備に取り掛かった――――。