おかしな二人
小首を傾げつつも、今日もお仕事開始。
丁寧に掃除機をかけ、ドラム君で洗濯をし、トイレやお風呂場を磨いてゆく。
冬だというのに、ほんのり体を熱くさせ、お昼前にはある程度の掃除を済ませた。
そうして、一息ついて腰に手を当てる。
ソファにストンと腰を下ろし、自分に対して、おつかれさぁ~ん、と労いの言葉かけてから、ふと自室の扉へ視線をやり立ち上がった。
あたしは、部屋に入りすぐのところにある、チェストの小抽斗に手を伸ばした。
滑りのいい抽斗を開けると、小さな包み紙が顔を出す。
「今更だけど。本当に、こんなものあげて迷惑じゃないだろうか?」
小さく呟き、う~ん、と唸る。