おかしな二人


「俺は、あかりが心配なんだよ」
「うん……」

「ずっと一人にしてきたから、俺これからは――――」
「だーかーらー。それはさっきも言ったけど、気にしないでって言ったじゃない。凌は、凌。あたしは、あたし。もう、山崎の家に居た時のような子供じゃないんだよ。あたしも、ちゃんと自分で考えて行動できる大人になったの。だから、凌がそんな風に思う必要なんてないんだから」

六歳離れた凌は、母が死んでからいつだって親代わりだった。
苛めは酷かったけれど、学校の事も、家の事も、きちんと考えてくれていた。
だから、こんな風にあたしを心配する気持ちはよくわかる。

だけど、お互いもう二十歳を越えた大人だ。
モデルの道をきちんと歩んでいる凌に、おんぶに抱っこをする年でもない。

あたしは、あたし。
凌は、凌。

まぁ、借金返済には、協力してもらうけどね。


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