おかしな二人
「さーてと。なにからやろうか」
腰に手を当て、部屋をぐるりと見回す。
「掃除って言ってもなぁ。はっきり言ってするところないくらい綺麗なんだけど」
それでも、必ず使うトイレとバスルームはしなくちゃいかんだろうな。と動き出す。
ガシガシと便器を擦り、ゴシゴシと風呂釜を洗う。
「ふぅ。さーて、次はっと」
左側のドアの前に立ち、深呼吸をひとつ。
寝室ってところは、秘密の花園なわけだから、やっぱり躊躇してしまう。