おかしな二人
ドラム君が洗濯をしてくれている間に、買い物に出ることにした。
水上さんは、ビールがお好きなようだから箱買いでもしてこようと思ったのだ。
それと、食材や日用品も色々買っておきたいし。
水上さんから預かっている封筒から、一万円札を二枚取り出す。
それを小さなポーチに入れ、外へ出た。
「んー、そこそこいい天気」
木枯らしが吹く秋の空に向かって、両腕を高く伸ばす。
「さむっ」
そこそこの天気のせいで、すぐあとに吹いた風に身を縮めた。