曖昧HONEY
「何それ。またコドモ扱いして!」
案の定、ものすごく怒ってるけど…仕方ない。
「…コドモ、じゃん」
“未成年”のくせに。
「コドモじゃないもん!知らないの?結婚したら、“成人”として見なされるんだよ?」
得意気に言ってるけど…
「それくらい知ってます。でも、それとこれとは話が別。」
「なんで?何が?」
「いいから…早く着替えて学校に行く!」
「…っ!」
恨めしそうに俺を睨んでいるナオの背中を押して。
クローゼットのほうに追いやる。
…ったく。
「ホラ、早くしないと本当に遅刻だぞ。遅刻3回でペナルティだろ?」
トイレ掃除だとか資料室の整理だとか…
たぶん、何らかの罰は受けるはずだ。
遅刻に欠席。
あの学校は厳しいんだよ。
俺だって、どんなに苦労したことか。
「お前、今週2回目だろ?さすがにヤバイ…「龍ちゃんのせいでしょ?」
「…は?」
ブラウスに袖を通しながら、冷ややかな視線を送ってくるナオ。
俺のせい?何が?
「龍ちゃんが、
“コドモ”相手に、毎晩“ああいうこと”をするからでしょ?」