ラブ&コメ
「ご注文は?」


その男性は、もの凄く細く、華奢な体をしている。


「モヤシ炒め2つ下さい。」



「解りました。少々お待ち下さい。」

丁寧に頭を下げて、華奢な店員はまた奥の方に消えて行った。


「絶対怪しいよ。このお店…」


私は、サトルの腕を2、3度揺さぶってみたけど、


「大丈夫だって!心配なし!」


サトルはそう言うけど、心配だらけだよ私は…。

だって、私達以外にはお客さんが居ないし、
なんか店の中自体が薄暗いし、

店員が華奢過ぎるし、女性の店員もテンションおかしいし。

なんていっても、モヤシ料理専門店ってのが一番怪しい!


料理が来るまで、私はずっとサトルに出ようと言い続けた。
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