ラブ&コメ
怪しげなモヤシ茶から、白い湯気が天に向かってユラユラ昇っていく。


しばらく、その湯気を見つめていたけど、私の中の好奇心ってのが騒ぎ出して、
湯呑みを手に取った。

まずは、匂いをクンクン嗅いで確認をする。


「無臭だね…。」



「そうだな。」


サトルも私に吊られるように、匂いを嗅ぐと、先にモヤシ茶を飲み出した。


私は、そのモヤシ茶とやらの味の感想をドキドキしながら、待った。


「…うまい。」


その言葉と同時に、サトルの顔から笑みがこぼれた。
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