ラブ&コメ
「カヲルが私の事、何とも想ってなかったなんて…正直、信じられない。」


止まっていた涙が、今にもこぼれ落ちそうなぐらいに、
ウルウルしていく。

「私も、正直怒りを感じたわよ。」


モヤシ茶をゆっくり口に注ぎ込んで、同情に似た言葉をかけた。


メイはチラッと、子犬のような愛くるしい顔で私を見てくる。

その表情に、私の心は一瞬にして射抜かれ、
今度は私から、メイを抱きしめていた。
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