ラブ&コメ
-午後8時-


「よし!終わり終わり。佐藤さん、じゃあ、お先です。」

いつものように、私の方が先に終わり帰る準備を始める。


鞄を肩からかけ、スタスタと出入り口のドアまで歩いて行くと、

「ちょっと!待ちなさい!春野スミレさん。」


私をフルネームで呼ぶ佐藤さんの顔から、眩い光が放たれる。

間違いない…この光が放たれる=ちょっと手伝いなさいって意味を表す。


今日は早く帰ってデートの約束をするっていう時に…。

しかし、私は首をブルブル横に振りながら、断るように言った。
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