DL♥ロマンティックに抱きしめて。
口に出ていたのだろうか。
目の前の男性はさらに辛そうな顔を見せ、私にゆっくりと話しかけた。
『…少し、お話できますか?』
そう言われ、連れてこられた場所は少し離れた場所にある一室。
高級そうなソファに、大きなテーブルがあった。
戸惑う私に「座ってもらえるかね?」そうつげ、自分はソファの目の前にある椅子に腰掛けた。
『…あの…。』
『…申し訳ない。』
お母さんの事をいち早く聞きたかった私が口を開いた直後、先程とは違うさらに低い声が耳に届いた。
そして、男性は言葉を続ける。
『…処置の内容だが…申し訳ない。
結果的に失敗という形になってしまった。』