DL♥ロマンティックに抱きしめて。


『…え?』






――…失敗?






『お…お母さんは?』


『君のお母さんは、今少し休んでいるよ。この後、すぐに帰宅もできる。ただ…。』


『ただ…?』




耳に届く一言一言が遅く感じる。

ただただ不安が溢れ、再び目の前が滲み出した。






『…下の顎には、大きな神経が通っているのだが、


それを今回の処置で…







傷をつけてしまった。』




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