DL♥ロマンティックに抱きしめて。


―――――

――




…く……


ちゃん……



「くみちゃんっっ!!!」

「えっ!!?」



体を揺さぶられる感覚と、耳に響く大声。

目の前には、心配そうに覗き込む桐谷先生の姿。



え…あ!私…



「え、じゃないよ。名前呼んでも反応無くて、心配したんだから。」

「す…すみませんっっ!」

「…まぁいいけど。その様子じゃ、あの頃の事思い出してたんでしょ?」




”あの頃”…。




――…そうだ。


過去を思い出してすっかり忘れていたけど。



どうして…


どうして、桐谷先生があの事を知ってるの…?

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