DL♥ロマンティックに抱きしめて。
――それからどのぐらいたったのだろう。
気がつけば何杯目かのお酒が目の前にあって。
でもそれは、最初に頼んだビールよりもグラスが小さくって。
丸い氷がいくか入って、オレンジ色にキラキラ輝いている。
そっとそれに触れてみれば、感じる冷たい感覚。
体の中はこんなにも熱いのに…。
まるで目の前が夜景であるようなそんな錯覚さえ覚える程に、ソレは美しく輝いていた。
ふと頭に感じる暖かな心地よい重み。
ゆっくりと目を向ければ、目の前には微笑む人。
―……桐谷先生?