DL♥ロマンティックに抱きしめて。
「へっっ!?」
持ったジョッキを置くその大きな音に体がビクッと震える。
そんな私にリサは告げた。
「なぁぁぁぁにバカな事言ってるの!社会人なっても友達は友達でしょ!それに、私くみと会えなくなるなら、衛生士の資格なんていらないんだから。」
「リ、リサ」
彼女の言葉に鼻の奥がツーンとし、つい涙が溢れてくる。
周りのお客がいる事もものともせず、これでもかというぐらい大声を上げて、そう言い切るもんだから。
恥ずかしいのか嬉しいのか分かんなくて。
――ココまで言ってくれるリサに出会えて、本当に私は幸せ者だ。
「ありがとう…リサ。これからも、よろしくね!」
「当たり前よっ!コチラこそってもんよ!あっ!」
その言葉とともに、自らのカバンの中をゴソゴソと何かを探し始める。