DL♥ロマンティックに抱きしめて。
私の態度に心配そうに覗き込む蒲生先生。
目の前にある先生の顔をまともに見ることは出来ず、反射的に目をそらしてしまう。
『え…えっと…あまり思い出せません。』
そんな私の言葉に「…そっか。」と呟いた先生は、スッと立ち上がり私の目の前に手のひらを差し出した。
『…美味しいココア飲む?』
そう微笑む先生の手を無視する事なんて、貴方に惹かれてしまった私には到底出来るはずもなかったのです。