DL♥ロマンティックに抱きしめて。
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「…あ、あの、せんせ?」
「ん~?」
相変わらず落着いた優しい印象を与えるその声に、高鳴る鼓動を無視してずっと気になっていた事を聞いてみた。
「…どうして、私は先生の家に?」
その言葉に「あぁ。先に話すべきだったね、ごめん。」とクシャリとその髪を掴みながら困ったように微笑む。
「実はね昨日、蒼井さんが桐谷先生と飲んでいる時に、彼から連絡がきたんだよ。”急用が出来たから、蒼井さんをお願いしたい”ってね。」
-…そ…そうだったんだ。
その言葉に一気に安心感が溢れ、自然と頬が上がるのを感じる。
桐谷先生がお願いした相手が、蒲生先生で本当に良かった。