DL♥ロマンティックに抱きしめて。


「…だけど、ごめんね。何も考えず向かったせいで、蒼井さんの住所を確認しないまま出てきちゃってさ。ぐっすり眠ってしまった君を起こすわけにもいなかくて…。それで申し訳なかったのだがココで休ませる事にしたんだ。」


「デリカシーが無くてごめんよ。」そう付け加えまたクシャリと自らの髪を掴む先生。

久しぶりに見たその仕草に、ときめくと同時に、迷惑を掛けてしまった事を申し訳なく感じる。


「い…いえっ!こちらこそ、お忙しいのにスミマセンでした。」


頭をペコッと下げるとフワッと感じる重み。


「…もう、いいから。ねっ?顔を上げて…。」


そう口にした目の前の先生の優しすぎる笑顔に、胸の奥が苦しく揺れる。


…先生。




やっと…。


やっと会えた。

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