DL♥ロマンティックに抱きしめて。

そう言って、私のおでこにキスなんてするもんだから。

味わった事の無い愛おしさを、私の名前を口にしながら伝えてくるから。


余計に溢れる恥ずかしさ。


好きな人の名前を…

口にするのがこんなにも度胸のいる事だなんて

恋愛奥手な私には知るはずも無くて




「…しゅ……」


「しゅ?」




そんな私に、すぐ近くで、貴方がささやくの…。





「…きちんと言えたら、もう一度…ココにキスするよ?」





貴方の指先が私の唇を捉えゆっくりとソレをなぞる。


耳元で響く貴方の声。

唇に感じる指先。

全てが…




私をおかしくしてしまうの。

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