DL♥ロマンティックに抱きしめて。
クスクス笑い言葉を続ける彼女。
「この前、クマを受け取った時に何となく気づいてました。」
「白衣に染み込む香りで」そうつけたし少し恥ずかしそうにしてる彼女は、きっと俺がふらついた彼女を支えた時の事を言ってるに違いない。
たった数日前の事なのに、今の現状を考えると数ヶ月前のように感じてしまい、自然と頬が緩むのを感じる。
…あのクマのおかげかもな。
そんな事を考えていると。
「…俊也さんは…。」
…ん?
耳に入る少し変化のついた声。
ついさっきまでの微笑が消え、俯き加減で話す彼女が目に入る。
言いづらいのか指先を絡めて、暫く言葉を発しない。
…くみ…?
「…どうしたの?」
その俺の言葉に顔を上げた彼女は小さな声で呟いた。
「…もう
私の担当は嫌ですか?
…蒲生先生としては終わりですか?」