DL♥ロマンティックに抱きしめて。
♯10 甘い温もり
*
「…蒲生先生が…いいんです。」
私がそう口にした瞬間。
煙草の香りが私を包み、ほろ苦い味が口全体に広がった。
キスされてると気づいたのは、それからほんのちょっとたった後で。
「…ホント困った子だね、君は。」
そう言いながらも次第に深くなる口付け。
ねぇ?
今の言葉は
蒲生先生…?
それとも
俊也さん…?
「ふっ…はぁ……っ」