DL♥ロマンティックに抱きしめて。

突然響いたドアの開く音に、ビクッと体が震える。

向けば廊下の光が差し込んでいて、思わず目を細めた。

逆光のせいですぐには見えなかったが、先生が扉を閉めた事で、次第に慣れはじめる視界。



「…くみ?」



…?

優しそうな驚いたようなそんな声。

先程までとは、やっぱり違う声で、少し不安になった。


「あっ!か…勝手に見ちゃってごめんなさ…」


けれど少しずつ近づく先生のソノ姿が目に映り、先程までの悩みも、今の違和感も全てが無になったのだけれど。


?!!…せ、せんせ?!


言ってしまえば…バスタオル一枚。
普段は白衣に隠れている、鍛えているのか綺麗に引き締まった体。
髪から垂れた水滴が首元を流れてゆく。

咄嗟に目を逸らした私は、顔に熱を感じながらも慌てて元にあった場所へ本を戻した。

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