DL♥ロマンティックに抱きしめて。

ドキドキと心臓が煩い。

キスは次第に深くなり、クチュッと音をたて始めた。
まるで壊れものを扱うかのように、先生の手が私の頭を優しく包み込む。

「んっ…」

歯をなぞられ、不思議な感覚がした。
思わず身をよじるも、まるで逃がさないとでも言うように更に手に力が込められた。

苦しくて…でも気持ちよくて。

どちらのか分からない唾液が口角から流れ出る頃。
やっとで開放された私。

息が乱れる中、トロンとする目で見上げれば、嬉しそうで意地悪そうな先生の顔があった。




「くみ…気持ちよさそうな顔してる。」




その言葉にハッと我に返る。


な…っ!


きっと今の私は体中真っ赤になってるんじゃないかな。

アタフタする私を先生がそっと抱きしめる。




「ねぇ、くみ…。

今からする事、”早い”とか”嫌”って思うなら教えて。」




「無理にはしたくない」そうつけたし私の瞼に先生はキスを落とした。

< 190 / 319 >

この作品をシェア

pagetop