DL♥ロマンティックに抱きしめて。

すぐ横の先生が優しく微笑み、その瞳が意地悪く私を見つめる。


!!!

先生…起きてっ…


「う…あ…しゅっ…俊也さ…あっ!!」


混乱する中、グイッと引っ張られる感覚。
次の瞬間には頬に暖かな感触があって。


「…何、考えてたのかな?君は。」


そうクスクス笑う先生の声が上から降ってきて。

やっとで抱きしめられている事を頭が理解した時。
その腕から必死に逃げようと試みるが、少しも動けそうに無い。

そして。

同時にある事に気づいてしまった。


「!!!!!!」


ビクッと大きく反応する私の体。


「しゅ…しゅ…」

「ん?なぁに?…あ。」


固まる私の耳元にチュッと音を立ててキスした後、吐息交じりの低い声で先生が耳元で呟いた。




「…俺も、健全な男性だからね。

だからね…くみ…。」




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