DL♥ロマンティックに抱きしめて。
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「…は?」
全てを話し終えた後、返ってきた言葉はそんな言葉。
固まる顔に唯一つ動くは、ピクピクっと効果音でも着きそうなその整った眉の片方だけ。
「だっ…誰にも言っちゃダメですよっ!内緒にしてなきゃいけない事で!」
やっぱり桐谷先生の名前を出しちゃったのはまずかったかも。
そう思うのは目の前の先生の顔が、話している間に徐々に優しさを無くしていったからで。
けど、だからって話を中断すれば無理矢理にでも聞き出されるだろうと予想できた私は、出来るだけソノ顔を見ないようにしながら全てを話しきったのだ。
「…はぁ~~~…。」
大きなため息が部屋全体に響く。
チラッと目を向ければ、俯き加減で何か考え事をしているよう。
「しゅ…俊也さん?」