DL♥ロマンティックに抱きしめて。

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「あの~…しゅ…俊也さん?」


「…ん?」


ずっと前ばかりを見つめ黙ったままの先生。


あの後、リサにこっそり今日の予定を聞けば

”聞いて!聞いて!今日の8時に先生と霧上っていうお店に行く事になったの♪”

と返事が来た。

幸せそうな彼女のメールに心の中で”ゴメンネ”と呟き、時間と場所を先生に告げれば、


『霧上…了解。いくぞ。』


そう言って、先生の家を出たのが7時半。


あれからずっと黙ったままだった先生を不安に感じながらも、私は始めて乗る先生の車に驚きを隠せずにいたのだけれど。

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